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保険を活用して教育費を効果的に貯める方法

保険を活用して教育費を効果的に貯める方法
子ども一人当たりにかかる教育費はいくらかご存知ですか?全貌をしっかり把握した上で、上手に貯めていく方法を教えます。
ファイナンシャル・プランナー ゆりもと ひろみ
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◆教育費の総額をチェックしておこう

私のところへFP相談に来られるご夫妻に、お子様の教育に関しての希望を伺うと、「子どもが望むなら、大学まで進学させてあげたい」「その際、できれば学費は全額出してあげたい」と考えている方が多いです。ただ、お話を詳しく伺っていると、総額でいくらかかるかをご存知ない方が、結構いらっしゃいます。将来待ち受けている教育費の全貌が分からないために、楽観的に考えすぎて全く準備をしていないケースや、逆に学資保険に加入しているけれど、それで足りるのか不安でたまらない、と相談にお見えになるというケースもあります。

お子さん一人当たり教育にかかる費用はオール公立で約1,000万円、オール私立ですと約2,500万円という大きな金額になります。下宿を選択すると、大学の学校外費用は倍かかります。

 

◆教育費を準備する目安はどれくらい?

教育費の総額はびっくりするような金額ですが、普段の家計から捻出できる部分もあります。公立を選択されれば、教育費負担のイメージは「小学校・中学校・高校でそれぞれ、月々2・3・4万円」となります(2016年3月現在は、2014年4月以降の高校入学者は高等学校等就学支援金(新制度)を、2014年3月以前の入学者は旧制度を適用のため、高校は少し負担が減っています)。「このくらいの負担であれば、家計から何とか出せそうだわ」と思えるのではないでしょうか。では、いつ頃、あるいはどういう進路を選択すると、負担が大きくなるのでしょうか?費用負担が大きいのは、「大学に進学してからの費用」で、年間で約100万円以上、月割で7~8万円以上になってきます。さらにお子様が2名、3名になると、費用は2倍、3倍となります。「この額を月々の収入から捻出するのはとても無理だわ!」というご家庭も多いのではと思います。そのため、子どもが大学進学までに「国公立なら200万円以上」「私立なら300万円以上」を最低準備しておきたいところです。

ちなみに、現在首都圏では「中学受験」が過熱していますが、子ども一人当たり年間約100万円かかる私立学校に通う費用を、大学卒業まで出し続けられるか、という観点からも検討された方がよいと考えています。

 

◆教育費の積立に使える保険とは?

できれば、お子さんがお生まれになったら、すぐに教育費の準備を始めることができるとよいですね。お子様0歳から毎月1万円を積み立てれば、高校3年生の頃には約200万円を貯めることが可能です。毎月1.5万円積立なら約300万円となります。具体的な積立手段として、貯蓄性保険をご紹介させて頂きます。

 

まず、教育費を積み立てる保険として、代表的なものは「学資保険」です。お子様が18歳など設定した年齢までに保険料を積み立てるように支払い、満期の時に保険金を受け取って学費に充てる事ができます。また契約者である親御さんが万が一の時には、以後保険料を払わなくても満期時に満期金を受け取ることができる、という保険機能がついています。

 

他にも、「低解約返戻金型の定期保険」や「終身保険」を学資保険代わりに活用する方法があります。死亡保険の中には、保険料を払いこんだ後は解約するとお金が増えて戻ってくるという保険があり、10年ほど前は、「保険の裏ワザ活用法」的な感じでしたが、最近は有名になってきて広く利用されています。

以下に学資保険との違いを挙げておきますので、参考にして頂ければと存じます。

 

◇メリット

  1. 万が一の時、満期まで待たずに、すぐに保険金が(死亡保険金として)受け取れる
  2. 払い込み期間満了後は、年数が経過するほど、解約返戻金が増えていくため、資金計画を変更できる(例:1子の大学費用は貯蓄でまかなえたので解約時期を延ばし、2子目の費用として使うなど)
  3. 子どもがまだいなくても加入できる(死亡保険なので、子どもの有無は加入条件に入っていない)

 

◇デメリット

  1. 払込期間中に解約すると、払い込んだ保険料総額より低い金額しか返ってこない。
  2. →無理なく払い続けられる保険料の範囲で加入すべき
  3. 自分で手続きしないと解約返戻金を受け取れない(学資保険は満期がくると保険金が自動的に受け取れる)
  4. 配当がつかないため、インフレ対応力が弱い

 

◆効果的に教育費を貯める方法とは?

2013年4月以降の予定利率改定で、貯蓄性保険全般の利回りが下がった保険会社が多く、それ以前よりは商品的魅力が減ってしまいました。それでも、保険で準備するというのは、貯蓄の強制力としてはとてもよい効果があると言えます。FP相談のお客様で、「うちの会社は財形の利回りがよいので、学資保険ではなくて財形で教育費を貯めます」と仰っていたのに、数年後お会いすると、「昨年車の買い替え時に、財形で貯めていたお金を引き出してしまいました」というケースもありました。多くの家計を見てきた結果、保険は一度入ってしまうと自動天引きされるため、意識せずに資金を貯めていける点が一番のメリットだなと思っています。

 

 

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