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保険と共済の違いはここ!共済活用ポイント7選!

保険と共済の違いはここ!共済活用ポイント7選!
保障を選ぶときに、生命保険と共済の違いが分からなくて混乱したことはありませんか?希望の保障を準備するには、保険がよいのか、共済がよいのか?スッキリ理解するために、保険と共済の違いと、それぞれの活用ポイントをまとめてみました。
ファイナンシャル・プランナー ゆりもと ひろみ
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そもそも保険とは?

私たちは、様々なリスクに囲まれて日々生活しています。病気になって入院するリスク、ケガや事故のリスク、家が火災や台風、地震などで壊れてしまうリスク、働き盛りのお父さんやお母さんが急に亡くなり、遺された家族が経済的に困窮するリスク…。このような好ましくない事態が実際に起きてしまったときに、一定の経済的な保障を約束してくれる金融商品を「保険」といいます。

生命保険の保障の考え方

保険には大きく分けると「生命保険」と「損害保険」があります。「生命保険」は、人の死亡や入院などに関して保障を確保でき、経済的なダメージを軽減することができます。生命保険に加入した後、「保険金支払事由」といわれる一定の条件に該当すると、保険金が支払われます。死亡や、入院、手術、先進医療を受けた場合などが該当します。

一方、「損害保険」は、「モノ」の損害に対して保険金を受け取れる保険です。自動車保険や火災保険、自転車保険などがあり、皆さんも加入しお世話になっていることと思います。この2種類の保険のうち、今回は生命保険の保障について整理していきます。(参考に、損害保険の場合は「補償」という漢字を使います)

生命保険と共済の共通点

生命保険も共済も、所定の状態になったら、保険金(共済金)が支払われる点では、同じような機能を持っています。けれど、別の商品であるため、仕組み的に異なる特徴がいくつかあります。生命保険と共済の気を付けるべき違いを、一緒に確認していきましょう。

生命保険と共済の特徴と違い

①保障の範囲や額、期間について

生命保険は、社会的に妥当だと考えられる範囲であれば、自分が希望する保障額を自由に決めて加入することができます。目安としては、死亡保険金は1億円程度まで、入院保険金は日額1万5千円程度までなら、加入が認められやすいです。必要と考えられる保障内容や保障額、保障期間を、ある程度オーダーメイドで設計してもらえ、希望の保障に対して、個別の保険料が算出されます。

一方共済は、多くの人がほしいと思う保障内容と保障額をパッケージ商品にしてあります。生命共済の場合は、18歳~60歳まで、一律の保障内容、掛金 となっています。

②保険料(掛金)について

生命保険は、加入年齢、保障内容、保険金額、保障期間、保険料払込期間によって、個別に保険料が異なります。一般 的に年齢が上がるにつれ、同じ保障に加入する場合の保険料は高くなります。

一方共済は、18歳~60歳まで保障内容と掛金が一律です。分かりやすい保障がパッケージで用意されており、割安な掛金で準備できるところがよい点です。付け加えるとするなら、年齢によらず掛金が一律ということは、40代や50代の方は、よりお得に保障を確保できることになります。ただ、若い方でも、生命保険に比べて高い訳ではないため、まずは共済に入って、最低限の保障を確保しておくのはよい方法だと考えられます。年齢問わず全体的に生命保険より割安感がある理由は、60歳以降同等の保障を継続できないためです。18歳~60歳の現役時代に何かあったときに、割安な掛金で保障を確保して助け合おう、という商品コンセプトになっています。「60歳以降も継続して手厚い保障がほしい」という方は、生命保険で準備するほうがよいでしょう。あるいは、「現役時代は多めの保障がほしい。リタイア後の保障は減らしてよいが一部一生涯の保障も確保したい」という方は、生命保険と共済を組み合わせるとよいでしょう。

③保険料(掛金)の払い方について

生命保険には、保障期間より保険料払込期間を短くすることが可能な商品があります。例えば、60歳まで保険料を払えば、一生涯の保障を確保できる死亡保険(終身保険)や医療保険(終身医療保険)があります。

それに対し、共済は、まとめ払いはできません。掛金を払っている間は保障が確保できる、という仕組みです。そして1年毎に、組合員から集めた掛け金から、共済事業活動の結果余ったお金を、「割戻金」という形で加入者に還元してくれます。

④保険金(共済金)の受け取り方について

保険金も共済金も、支払事由が発生し、請求の手続きをして書類に不備がなければ数日以内に支払われます。

⑤告知について

生命保険のほうが共済より告知が厳しいです。生命保険は原則過去5年以内の入院、手術、通院、投薬については告知が必要ですが、共済は病気の種類によっては、1年以内の内容でよいとなっています。例えば「4年前に病気で入院したが、3年前には完治して、その後一切病院のお世話になっていない」というケースを考えてみましょう。このケースで生命保険に加入する場合には、病名、入院期間、治療内容、病院名などを詳しく告知する必要がありますが、共済では病名によっては告知に該当しない可能性もあります。また共済は、「こういう告知内容なら加入できません。」ということが明確に書かれているため、申し込みをする前に、加入できるのかできないのかの見当をつけやすいです。

まとめ

以上を踏まえまして、共済をお得に活用するポイントを7つ挙げさせていただきます。

  1. 現役時代に割安に一通りの保障を備えたい
  2. 告知が簡単
  3. 割戻金がもらえることがある(必ずとは限りません)
  4. 全部生命保険にすると保険料が高くなる場合、共済と組み合わせると保険料を抑えられる
  5. 保険を選ぶのは難しくて時間がかかりそうだが、ひとまず最低限の保障をすぐほしい
  6. 保障に払うお金は最低限にして貯蓄を増やしたい(浮いた分はきちんと貯金しましょうね!)
  7. 払っている掛金を思い出しやすく、家計管理がラク

上記のいずれかのポイントを希望する方は、共済の活用を検討されることをおすすめします。

※本コラムは共済・保険ガイドサイト<お金と仕事と共済>にて執筆したコラムを転載しております。

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