こんな保険が欲しかった!小さなニーズに対応するイマドキの保険
「ミニ保険」とはどんな保険なの?
ミニ保険は通称で、正式には「少額短期保険」と言います。2006年4月の保険業法改正により誕生した保険です。名前の通り、保険金額が少額(死亡保険は300万円以下、損害保険では1,000万円以下)で、保険期間は1年(損害保険分野は2年)と定められています。制限はありますが、支払う保険料は安く設定されているものが多いです。
取扱会社は2020年4月現在、100事業者を超え、契約件数は2019年9月末現在、845万件と年々増加しています。そして、ミニ保険は種類が多彩。生命保険会社や損害保険会社では取り扱っていない保険商品があることも特徴です。
小さなニーズにこたえてくれるミニ保険
ミニ保険ならではの保険として、ペットの医療費を補償する「ペット保険」、スマホの修理代を補償する「モバイル保険」、急な怪我や病気で旅行に行けなくなった時のキャンセル料を補償する「旅行キャンセル保険」、旅行先で雨が降り続いた時、旅行代金がキャッシュバックされる「天気保険」、などがあります。ミニ保険の種類は豊富で、現在も種類は増え続けています。身近で少し心配なリスクに備えることができ、「こういう保険に入りたかった!」という1つが見つかるかもしれません。
加入前にチェックしておきたい3つのポイント
小さなニーズにこたえてくれるミニ保険ですが、手軽だからと入りすぎると、支払う保険料が増え家計の負担が大きくなります。ですので、加入を検討する時は3つのポイントを気にしてみましょう。
1)保険期間・保険金額を確認しましょう。
保険期間・保険金額が自身の入りたい内容かを考えてみましょう。
例えば死亡保険タイプのミニ保険の場合、保険期間1年、保険金額は300万円と上限があります。1年ごとに見直せるメリットはありますが、子育て中の働き世代の場合、保険期間は長く死亡保障額は多い内容の方が、自身のライフプランに合う可能性があります。従来の保険会社の商品とあわせて検討していただくことがおすすめです。
2)ご自身が求めている備えになるか確認してみましょう
実際に損害が発生したものの「保険の対象にはならなかった」ということにならないよう、自身が求めている保険内容か確認しておきましょう。
例えば、アクシデントによる結婚式のキャンセル費用等を補償するミニ保険があります。アクシデントの中には、急な病気や災害などが含まれます。結婚式は高額な費用がかかりますので、保険に入る安心感はありますが、新型コロナウイルスで自身は感染していないけれどキャンセルした場合や、大地震で自身の家には被害はなかったけれどキャンセルした場合などは、保険の支払対象にならない可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
3)既に加入している保険を確認してみましょう
「同じタイプの保険に重複して加入してしまった!」ということにならないよう、既に加入している保険を事前に確認してみましょう。
例えば、法的トラブルを弁護士に相談や委任した時にかかる費用を補償するミニ保険。既に加入している自動車保険や火災保険などに「弁護士特約」を付けている場合、補償が重複していることがあります。自動車保険の特約の場合、保険の対象が自動車に関わる被害事故の時のみという可能性もありますので、内容を確認しておきましょう。
また、自転車事故による補償に備えるミニ保険も、自動車保険や火災保険などに「個人賠償責任特約」を付けている場合、補償が重複している可能性があります。個人賠償責任特約は、他人に損害を与え賠償責任が発生した時を補償するものです。複数入っていたとしても、最も高い保険金額を上限に按分して支払われるため、無駄に保険料を払ってしまう恐れがあります。自転車保険は加入を義務化する自治体が増えているので新たに入ろうと考えがちですが、その前に確認してみましょう。
ミニ保険は日常の小さなリスクへの備えや、少額・短期間に割安な保険料で備えられます。必要な保険を考える時、従来の生命保険・損害保険と組み合わせて、家計の負担を最小限に、無駄なく賢く備えられると良いですよね。保険は書かれている説明が難しくわからない!ということがあると思います。そのような時は、ファイナンシャル・プランナーに相談してみましょう。
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