収入の安定と家計の節約に欠かせないのは「健康」
そこで今回は、健康と家計の節約について見ていきましょう。
健康は家計の節約につながる
健康でいられると、医療費を負担する必要はありません。つまり、健康は家計の節約につながるのです。とはいえ、「もし病気になったとしても、医療費の助成制度があるから、家計の負担は減るのでは?」という声が聞こえてきそうですね。確かに、医療費が高額になった場合、高額療養費制度を利用すれば、一定の金額以上になった分は払い戻しを受けることができます。また、限度額適用認定証を入手しておけば、自己負担限度額を超えた分は窓口で支払わなくてもよくなります。
けれども、基本的に自己負担限度額までは自己負担になるので、家計に負担が生じることになります。その点、健康ならば医療費の負担をしなくてもよいので、結果的に家計の節約につながることになりますね。
一家の稼ぎ手が働けなくなったら…
一家の稼ぎ手が病気になると、場合によっては収入に影響が出ることもあります。サラリーマンの場合、一見医療費の負担は少ないように思われます。病気やケガで仕事を休んだときは有給休暇を利用できますし、入院などで治療が長引いてしまった場合でも、申請すれば最長1年6ヵ月の間は傷病手当金を受けることができます。しかし、傷病手当金の支給期間を過ぎた場合、あるいは有給休暇を使い切ってしまった場合は、給料がもらえなくなってしまいます。これは、家計にとっては大打撃ですよね。
自営業の場合、サラリーマンとは異なり、さらに影響が大きくなります。病気やケガの場合、国民健康保険から給付を受けることはできますが、休業時の制度はありません。そのため、自営業者が病気になってしまえば仕事ができなくなり、収入が大きく減ることになります。
つまり、病気やケガのときの生活保障があったとしても、治療が長引いてしまえば収入が途絶える可能性があるということ。健康は、家計と密接な関係があるのです。
安定した収入は健康維持から
私たちが病気やケガをした場合、医療費の負担を減らしたり、休業中の生活を保障する制度を利用したりすることができます。また、加入している医療保険などからの給付を受けることもできます。だから、病気になっても家計の負担は減らせるとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
けれども、病気になると、ある程度は医療費を負担しなければならなくなります。それに、病気になった本人もその家族も、精神的な負担が生じることになります。常に病気の心配をすることになるので、家族全員がストレスを抱えたり、身体を壊してしまったりすることになりかねません。
その点、健康を維持することができれば、医療費の負担も必要ありませんし、入院などで生活用品などの購入もいりません。また、通院などによる交通費の負担もありません。家族に対して余計な心配をさせずに済みます。それに健康でいられれば、医療費などの負担がなくなるばかりか、収入を増やせる可能性もあるのです。途切れることなく収入を得るには、健康でいることが大前提となるんですね。
いかがでしたか? 健康は、家計にとてもいい影響を与えてくれます。そのためにも、家族みんなが健康でいられるように、栄養のバランスを整え、適度な運動をして、睡眠不足など身体への負担になることはできるだけ避けたいものです。いつでも規則正しい生活を目指して、常に健康を維持していきましょうね。
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