安さにこだわる空の旅ならLCC
LCCの航空会社ってどうなの?
ローコストキャリア(Low Cost Carrier)、略してLCCは徹底的なコスト削減により、国内が片道3,000円台~という低価格の航空券を販売している航空会社のことです。でもそれだけ安いのではれば、やはり安かろう悪かろうなのでしょうか。
まず押さえておきたいのは、安全確保についてです。こちらは既存の航空会社と同様、国土交通省の基準を満たし、許可を得て運行していますので心配する必要はないでしょう。
(国土交通省ホームページ http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000026.html )
ただ、利用者に大きく影響があるのはコスト削減の部分で、各種サービスが有料であるというところ。今まで当たり前に受けられていたサービスの多くが有料となります。有料サービスをつけなければ格安で搭乗できますが、既存の航空会社のようなサービスを求めてしまうとどんどん料金が加算され、結局高くなってしまいます。
また、数少ない機体で往復運航するため、一便遅延するとその後の便が玉突きで遅延してしまうということも。大幅遅延や欠航の場合の他社への振替はなく、同社別便への振替となります。
LCCの有料サービスとは?
LCCで有料となるサービスについて主なものをご紹介します。
◇予約手数料
ホームページからネット予約した場合の手数料は無料のLCCもありますが、電話や空港カウンターで予約をすると手数料が割高です。
◇支払手数料
クレジットカード、コンビニ払い、ATM払い、インターネットバンキング払い込み、携帯会社経由の支払等が可能です。支払い方法に応じた手数料がそれぞれかかります。(※各社可能な支払い方法は異なります)
◇受託手荷物手数料
重量が燃料コストに影響するため、機内持ち込み手荷物の大きさや重量は厳しく制限されています。搭乗手続きの際、重量がオーバーしていた場合、その場で受託手荷物として申し込むことも可能ですが、事前申し込みの場合よりも手数料が割高に設定されていますのでご注意を。ベビーカーは子連れ搭乗の場合は無料で預かってもらえます。
◇座席指定料
座席はランダムに決定されます。座席指定を希望する場合には指定料が必要です。こちらも空港カウンターで指定した場合、事前指定よりも料金が割高となりますので搭乗予約時に指定した方がよいでしょう。スタンダードタイプの座席は前の席との幅が狭くなっていますが、追加料金を払えば広い席を利用することもできます。
◇機内ドリンク
機内サービスのドリンクは有料です。一般的には搭乗前に購入し、持ち込むことは可能です。
※サービスの正式名称、金額は各社LCCによって異なります。各社ホームページをご確認ください。
基本はインターネット予約
LCCの利用はインターネット予約が基本です。各社ホームページより、発着空港、時間、搭乗者氏名、手荷物等有料サービスの有無等、指示に従って順番に入力していくことで予約が完了します。予約確認や搭乗手続きの際に必要な旅程表はメールで送られるため、インターネットに不慣れの場合、利用は厳しいかもしれません。
電話予約、空港カウンターでの予約も可能ですが、手数料が割高です。入力ミスなどを電話で変更をした場合も手数料がかかってしまいますので注意しましょう。
ごく一部の会社は旅行代理店での予約が可能です。旅行代理店でLCC利用の旅行希望の旨を伝えて問い合わせてみましょう。
LCCが利用可能な路線
国内の主なLCCの路線を下記にあげてみました。既存の航空会社に比べるとまだまだ少ないですが、希望の路線はあったでしょうか? 格安移動手段としては申し分ないLCC。筆者は高速バスのようなイメージで利用しています。皆さんもぜひ一度LCCをお試しください。
代表的なLCC国内就航一覧 ※2017年5月13日現在 筆者調べ
●ジェットスター
成田―新千歳
成田―関空
成田―高松
成田―松山
成田―福岡
成田―大分
成田―熊本
成田―鹿児島
成田―沖縄
関空―新千歳
関空―福岡
関空―沖縄
名古屋―新千歳
名古屋―福岡
名古屋―鹿児島
名古屋―沖縄
●バニラエア
成田―新千歳
成田―函館
成田―関空
成田―奄美大島
成田―沖縄
関空―函館
関空―奄美大島
●ピーチ
関空―新千歳
関空―仙台
関空―松山
関空―福岡
関空―長崎
関空―宮崎
関空―鹿児島
関空―沖縄
関空―石垣
成田―関空
成田―福岡
福岡―沖縄
●春秋航空日本
成田―新千歳
成田―関空
成田―広島
成田―佐賀
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