オンラインFP相談も FP相談のお申し込み
お金の基礎知識/最新トピックス
お役立ちマネーコラム

効果を実感!車を持たない暮らしのススメ。

効果を実感!車を持たない暮らしのススメ。
1年間、あるいは、1ヶ月間にかかる車関連の費用は、家計の中でも大きな割合を占めています。大きな支出の元になっている車ですが、仮に手放したとしたらどのような状況になるでしょうか。もしかしたら、月2万円、年間24万円を節約することも夢ではなくなるかもしれません。「車は絶対手放せない!手放したくない!」という方も「手放したいけれど何となく不安…」という方も、ぜひ一度、車を手放した場合のシミュレーションしてみてはいかがでしょうか?
橋本絵美
  • Follow me!
  • Instagram
  • Youtube

一生涯にかかる車の維持費はどれくらい?

 住んでいる場所や車の乗り方は人それぞれなので一概には言えませんが、車を所有すると以下のような維持費がかかります。

 

1年あたりの費用

固定費

車両購入諸費用

150万円

10年で買い換えるなら150,000

駐車場代

月15,000円

180,000

任意保険

年33,580円

33,580

自動車税

年34,500円

34,500

車検

2~3年毎100,000円

50,000

変動費

ガソリン代

月5,000円

60,000

コインパーキング代

月5,000円

60,000

高速代

月1,000円

12,000

メンテナンス&修理代

年100,000円

100,000

合計

年680,080

 

仮に上記のような金額がかかるとすると年間約68万円、月あたり約6万円となります。この維持費で25歳から65歳までの40年間にかかる総額は…、なんと約2,700万円!家が買えそうな金額です。子ども1人あたりの私立幼稚園からオール国公立大学までの教育費の平均が約1,000万円ですから、家計に占める車の費用の割合がいかに大きいかがわかります。

 

工夫すれば車がなくても大丈夫!

 車にはどれくらいのお金がかかるのかはわかりましたが、愛着のあるマイカーを手放すのはやはり勇気がいります。車の無い生活はどうなってしまうのか不安もあるでしょう。でも車がなくても大丈夫! 筆者も利用している車所有の代替案をご紹介します。

 

◇代替案1 カーシェアリング

 数年前から増えてきたカーシェアリング。最近ではサービスを提供する事業者もどんどん増え、想像以上に便利になっています。ここでは業界大手の基本的なプランについてご紹介します。どちらも全国で24時間利用可能、ネットで予約、ガソリン代保険料込みで利用時間に応じて課金されます。

車種 スタンダードクラス

甲社

乙社

個人Aプラン

個人Bプラン

カード発行手数料

1,550円

1,000円

1,000円

月額基本料金 =無料時間料金

1,030円

2,000円

0円

利用料金(15分)

206円

200円+15円/km

300円+15円/km

6時間パック

4,020円

3,500円+15円/km

 

12時間パック

6,690円+16円/km

4,500円+15円/km

 

24時間パック

8,230円+16円/km

6,000円+15円/km

 

※その他夜間利用プラン、高級車プランもあり

(各社パンフレットをもとに筆者作成 2015年4月20日現在)

 月額基本料金やカード発行手数料無料などのキャンペーンを行っている場合もあります。どちらも全国展開されていますし、スマホからすぐ検索・予約できるので、旅行先でも使えてとても便利です。

◇代替案2 タクシー

 いっそのこと、タクシーを利用するというのもありかもしれません。タクシーならばドアツードアで、道も詳しい運転手付きです。体の不自由な方向けのケアタクシーや子どもの習い事等の送り迎えをしてくれるキッズタクシー、妊婦向けのマタニティタクシーなどサービスも充実しています。主要な場所までは定額料金で利用できるものもあります。筆者は実家へ帰省するときは、自宅(杉並区)から羽田空港まで定額タクシー(8,200円)を利用しています。電車で行く方が断然安いのですが、子どもがいて大荷物を持っての移動が大変で、車を持たない暮らしを実践しているので、ここぞとばかりにタクシーを利用しているのです。とはいえ、年に2回程度の利用で往復3万2,400円なので、駐車場代2か月分くらいで済みます。自宅からディズニーリゾートまでの定額タクシー(7,500円)もとてもよかったです。子どもたちと思う存分遊んで、帰りのタクシーで寝る。渋滞しても定額なので大丈夫です。ひどい雨の日などに駅から目的地までタクシーに乗ることもありますが、月あたりに換算しても駐車場代ほどはかかりません。
※定額タクシーはエリアにより料金が異なります

◇代替案3 自転車または電動自転車

 電動自転車はとても便利。子どもも2人までなら前と後ろに乗せられます。電動なので、子どもを2人乗せていても坂道を楽に登れます。車と違って維持費がほとんどかかりません。マンションの駐輪場代も2,000円程度、外出先の駐輪場代も1日100円のところが多いです。本体価格は電動でないものに比べると高いですが(子ども乗せ3人乗りだと10~15万円)、車の代わりと思えば安いのではないでしょうか。

◇代替案4 買い物はネットで

筆者は子どもが小さいこともあり、お店に行ってもゆっくり見てまわることができません…。自宅PCで買い物をする方がじっくり見ることができ比較もできて、すぐに届くので便利です。西友ネットスーパーですと最短で当日に配送されるので本当に便利です。アマゾンや楽天も最短で翌日届くので重宝しています(2015年4月20日現在)。重たい物も玄関まで運んでもらえるのもありがたいです。
 皆さんも、車の利用を代替案のいずれかに置き換えた場合、どれくらい費用が抑えられるか計算してみてくださいね。
筆者には子どもが3人います。現在4人目を妊娠中です。都内で最寄り駅まで徒歩10分、最寄りのスーパーやコンビニまで6分のところに住んでいます。以前は福岡県福岡市内に住んでいましたが、そこでも車は持ちませんでした(持たないという信念のもとに生活していたという方が正しいかもしれませんが…)
 今回ご紹介した代替案を利用した昨年のコストは、電動自転車の電気代と出先のパーキング代が月100円×4回と、タクシーの定額往復約1万5,000円×年2回、通常タクシーでの往復1,400円×年5回、電車代が往復600円×月4回、家から現地までタクシー5,000円×年3回の年間85,600円、月あたりに換算すると約7,000円でした。(昨年はカーシェアの利用はありませんでした)タクシーは雨の日や駅から少し距離がある場合に心おきなく利用しましたが、それでも車を所有するより年間約60万円の節約になっています。
 若者の車離れというニュースもよく耳にします。今までは18歳を過ぎると免許を取るのが当たり前でしたが、今後は免許の取得自体も必要に応じて取るというのが主流になっていくのかもしれません。車そのものも高額で、維持していくのにも結構なお金がかかります。その辺りも踏まえて本当に必要なものなのか、他にお金を使うべきときが来るのではないか、と考えてみることも大切です。車を手放すことによって、所有していたときに比べ多少の不便を感じることもあるでしょう。けれども、今後かかってくる住宅費、教育費、老後資金、車の維持費のどこに最も比重を置き、どれくらいのお金をかけなければならないのかを考えてみれば、少しの手間がかかっても代替案を利用して車を手放すという選択肢もありかもしれません。
 これからは「車を所有する」から「車を利用する」にシフトしてみませんか。そして、家族がハッピーに暮らせるよう、お金を上手に使っていきたいものですね。

FPフローリストでは、他にも教育費や家計、資産運用などの疑問にお答えしています。知識と経験に基づき、それぞれの家計に合った無理のないに資産形成方法ついて、親身にアドバイスをさせていただいております。ぜひ一度FPフローリストにご相談ください。

教育費や家計、資産運用などの疑問はFPに相談して解決しよう!

相談対応の経験豊富な
ファイナンシャル・プランナーが
対応いたします。

相談対応の経験豊富な私たち「家計の窓口」のファイナンシャル・プランナーが対応いたします。

FP相談が初めてという方も安心してご利用ください。
丁寧でわかりやすいアドバイスを心がけています。