マイルールで洋服代のコストパフォーマンスを最大に!
あなたも納得のいく洋服選びをしたいですよね。そこで今回は、洋服代のコストパフォーマンスを最大にする考え方をご紹介します。
コストパフォーマンスを決定する「減価償却」という考え方
「減価償却(げんかしょうきゃく)」という言葉をご存じですか?
会計の用語なのですが、価値が何年にもわたって続くものは、買ったときの金額をその期間に配分する、という簿記のテクニックです。
たとえば、レストランを経営する人が、仮に建物を100万円で買ったとします。この100万円全額を買ったときの経費に計上するのではなく、20年間はその建物を使うだろうと決めて、100万円を20年間に配分して
100万円÷20年=5万円
を毎年経費に計上しましょう、ということになります。
洋服を買うときも同じように考えます。たとえば、今買いたい洋服が1万円だったとします。
まず、「この服は何年(何シーズン)着ることができるだろうか?」と考えます。
仮に2年だとすると1年あたり5,000円ですね。
次に、その1年の中で、何日着ることができるか考えます。
夏ものだと7月~9月の3ヶ月で1週間に1度着るとしたら、12回くらいでしょうか。
そうすると、5,000円÷12回で1日あたり417円。
どうでしょう?
高いと感じるか安いと感じるかは個人差があるとは思いますが、この「1日当たりのコスト」を決めておくことがポイントです。筆者のおススメする基準は、200円くらいです。そうすると、ここで挙げた例では217円オーバーですので「即買い!」ではなく、少し冷静になって本当に買ってもいいものか考えることができます。この「冷静になる」基準がポイントです。よく、ファストファッションのお店などで「2,980円!ワンシーズンで捨ててもいいや」などと考えて衝動買いすることはありませんか?
この場合、もしそのシーズンに3回しか着なかったら、1日あたり約1,000円です。かえって高い買い物のような気がしませんか?
洋服を購入する基本!1枚買ったら1枚捨てる
前述の考え方では、着る回数が多ければ多いほど、1回あたりの単価が下がりますから、着る回数を増やす工夫が必要です。
ですから、「『たまには』こんな服を着たい!」というものよりも「『毎日』これを着たい!」を思えるものを買うほうがよいと言えます。
たまに着たい1着をタンスに眠らせて、あまり気に入らない服を仕方なく着るのではなく、ちょっとおでかけしたくなるようなお気に入りの服を毎日着ているほうが、気持ちもハッピーですし、結果、洋服代の節約にもなるのです。
また、着ない服を「もったいない」という理由だけでとっておくのはおススメしません。ゴチャゴチャしたクローゼットからは、お気に入りの服が見つけられなくなることもあります。
せめて、新しい洋服を1枚買ったら、1枚は処分しましょう。捨てるのがもったいなかったら、ネットオークションや古着の買い取りを利用したり、ハサミで切って小さな端切れを作り使い捨ての雑巾にしたりしましょう。
年に一度は「減損処理」で洋服の収納をスッキリと!
「減損」。また少し難しい言葉が出てきましたが、これも会計の用語です。
「価値がなくなった資産は、一気に損失として計上しましょう」というルールのことです。
洋服も年に一度、要るものと要らないものを整理して、要らないものは「減損」しましょう。要るか要らないかの判断基準は、「1年間袖を通していないもの」です。袖を通さないのは、「気に入っていない」「もう十分に着てくたびれてきた」「存在を忘れている」など、理由が必ずあるはずです。「いつか着る『かも』しれない」は、理由としては不十分。「必ず着る」と思えるものだけ、残しましょう。
いかがでしょうか。
まずは『1日あたりの(1枚あたりの)洋服代の予算』を決めて、「洋服代」のコストパフォーマンスが最大になるように考える習慣をつけてみませんか?
洋服代に無駄がなくなり、クローゼットがすっきりして、気持ちもハッピーになれるワザ。ぜひお試しくださいね。
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