あなたをマネー美人に変えるお金の使い方
- 幸せを減らす間違った節約の仕組み
無駄な支出を省く節約は大切ですが、目的とやり方を間違えると、幸せが随分減ってしまうこともあります。この仕組みをご説明しましょう。
間違った節約をする ⇒ 自分がケチになった気がする ⇒ 自分の値打ちが下がるようなみじめな気持ちがする ⇒ 家計管理自体がイヤになる
この悪い節約に陥らないためには、別の観点からお金というものを見る必要があります。節約をポジティブな行動を伴うものに変えるのです。
- 達成感を感じられるお金が輝く使い方
それは、「お金を使わないようにする」のではなく、「お金が輝く使い方をする」という発想の転換です。 ダイエット成功の秘訣にも似ていますが、「何かをしない(ガマンする)」というルールより、「何かをする・心がける(よいアクションを決める)」方が、ストレスが溜まりにくく、達成感も得られやすい傾向があります。この法則を節約にも活用するのです。
・同じ1,000円、1万円を、より有意義に使うことはできないかしら?
・自分や家族にとって値打ちのあることに使う方法はないかしら?
と、常に付加価値を高められないか思考訓練をしながら、経済活動をしてくのです。よいお金の使い方をすることで自分がキレイになっていく、また、この世界も、ちょっぴりキレイにできると思えるなら、みじめさに襲われない生活ができます。
- 豊かさで満ちあふれた世界
心をひろくして考えてみましょう。 大宇宙・世界には、豊かさがあふれています。 まずは、思いつく限りの素晴らしいもの、美しいものを確認してみましょう。
星々の煌き/大自然の繁栄力/太陽の熱エネルギーと、神秘的な力強さ/朝日の躍動感と 夕日の美しさ/連綿と続く動植物・人間の生命の連鎖
また、人間が生み出した世界を見ても、素晴らしい発明があふれていることに改めて気づきます。
日進月歩する技術力の恩恵による、生活の豊かさ・便利さ・快適さ/近代以前は考えられなかった手厚い福祉/人命や人権に対する敬意/高度な教育を多くの人が受けられること/交通革命によりどこへでも行けること/法律を犯さない範囲での行動の自由
様々な豊かさが発明され、私たちの生活に恩恵をもたらしています。 そういった、豊かさのひとつの表現形態であり、人類最大の発明のひとつが「貨幣経済」というものです。私たちの人生の自由度を上げてくれた、画期的な発明です。
- お金の使い方次第で世界が変わる
「お金」が発明される以前は、物々交換でないと、ほしいものを手に入れることができませでした。それが、「お金」という価値の代替手段を使うことで、
・いつでも好きなものを交換できる「自由」
・お金という形で価値を蓄積できる「財力」
という豊かさが出現しました。私たちは、現在社会で生きていく限り、お金を通した経済活動から逃れることはできません。経済全体から日々影響を受けると同時に、全体の流れにささやかに影響を与えて生きている存在です。私たちの消費活動の選択の集合が、時代や世界を創っていくといっても、言い過ぎではありません。
もし、私たちがくだらないモノ(サービス)、本当は必要ではないモノ(サービス)にお金を使い過ぎてしまうと、そういったお金が輝けないモノやサービスを、提供している企業がシェアを伸ばし、世界がちょっと薄汚れてしまうかもしれません。よいお金の使い方をすることで、よいモノやサービスを提供している会社が発展し、よいものが世界に広がることを、ちょっぴりお手伝いできる、大げさに言えば、世界をちょっぴりよくできる、ということになります。
- 続けていきたいお金が輝く使い方
お金をキレイに使うというのは、自分の所に縁あってあるお金を、より価値のあるもののために使ってあげよう、感謝を込めて送り出せるものに使おうと心がけることです。この視点で使うお金が増えることは、金額の多寡とは別の次元で、みなさまの経済活動を、豊かで、満足度の高いものにできるはずです。満足度が上がれば、無駄遣いの類は、小さな努力で減らすことができるようになってきます。
「金額相応、金額以上の値打ちがあった」「そのことに使ってよかった」と、感謝や満足感が湧いてくる支払いならOKです。「もったいなかった」「やり直せるなら、そのことには支払わなかった」と思うなら、反省の余地あり、ということです。 その場合は、自分の失敗パターンと、再発防止策にも考えをめぐらせてみてくださいね。「この支払に使ってよかった」と思い出して嬉しくなるようなことって、最近ありましたか? そういった、自分もお金も喜び、キラッと輝けるような使い方を、月に1回でも重ねていけるといいですね。
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