暮らしのムリ・ムラ・ムダをやめて家計をカイゼンする方法
●ムラをやめる
●ムダをやめる
●大家族ママFPが実践するムリ・ムラ・ムダがなくなる生活習慣の工夫5選
食料品、日用品、ガソリン、電気代の値上げの流れがとまりません。節約も頑張っているけれどこれ以上もうどうしようもない!という方も多いかもしれません。そんなときは「お金」ばかりに目を向けず「暮らし」に目を向けてみてください。
暮らし方によってお金のかかり方が変わってきます。今回は暮らしのムリ・ムダ・ムラをやめると家計がカイゼンする理由と具体的な方法についてお話しします。
ムリをやめる
無理があると無駄にお金がかかります。
例えば、仕事でも休日のお出かけでも無理をすると疲れてご飯がつくれず総菜や外食に頼ってしまい無駄にお金を使ってしまいます。
電車で行ける場所でも時間がなくタクシーに乗ることになると無駄なお金を使ってしまいます。
無理をすると体や心にも支障をきたすことがあります。風邪をひきやすくなり、医療費がかかったり、長期的に仕事を休まなければいけなかったりする場合もあります。また、無理のしわ寄せは、自分に出る場合もあれば子どもなど家族に出ることもあります。
仕事で余裕がないスケジュールのときに限って子どもが熱を出したり、PCの調子が悪くなったり、「焦り心」がアクシデントを誘発するかのように予想外の事態が起きるものです。
無理をやめるためには余裕を必要経費として確保することが大切です。仕事でも、家事でも、時間的にも、体力的にも、予算的にもできれば2割、少なくとも1割の余裕を持つことをおすすめします。
体力や時間の余裕をもって仕事やお出かけをしていれば自炊をすることができます。5分前行動という言葉もありますが、常に5分前に到着するように心がけていれば、間に合わないからタクシーで、ということもなくなります。
余裕を持つことをもったいないと考えてしまうかもしれませんが、余裕を持つことで物事がうまくまわり、結果的に無駄なお金や労力を使う必要がなくなります。
ムラをやめる
普通に暮らしていると時間やお金に必ずムラが出ます。お子さんがいるご家庭は特に朝と夜は大忙しなのではないでしょうか? 忙しい時間が大変すぎるとそのあと暇な時間ができても疲れがどっと出てしまい、時間を有効に使うことができません。
常によいコンディションで時間を有効活用するためには忙しい時間と暇な時間のムラを解消し、業務をなるべく平準化できるよう工夫することが必要です。
家事を平準化するためにおすすめなのが細切れ家事、3日サイクルの買い物ルールです。
細切れ家事とは、食器洗いやコンロやシンクの掃除は食事の都度行う、洗濯物は少なくてもためずに毎日行うというものです。ためてからまとめて行うと汚れがこびりついたり、洗う量が増えたりして時間もかかり大変ですが、使った都度さっと行えば、負担感なく、細切れ時間にすぐ家事が終わるのではないでしょうか。
3日サイクルの買い物ルールとは3日おきに決まったお店に買い物にいくことです。まとめ買いは買い物の量が多く、献立を考えておくことも大変です。作り置きをするにしても量が多く大変です。反対に毎日買い物に行くことは毎日毎日お店まで行く手間や誘惑に負けて無駄な買い物をしてしまうことを考えるとおすすめできません。
毎日買いでもまとめ買いでもなく、3日サイクルであれば買い物の負担も献立を考えたり下処理をしたりする手間もちょうどいい量、ちょうどいい頻度におさまるのではないでしょうか。
ムダをやめる
当たり前だと思っていることの中に無駄が潜んでいます。時間の無駄、労力の無駄、お金の無駄を排除できれば、使いたいことや必要なことに時間と労力とお金を使うことができます。
食品、日用品、洋服、靴、書類など物は持ちすぎると無駄が生まれます。
商品そのものの代金だけでなく、管理する時間、労力、管理場所にかかっているお金が無駄になります。過去必要だったとしても今必要でないものは一度手放しましょう。
ずっと継続して契約しているサービスの中に無駄はないでしょうか? 利用していないのに払い続けているもの、やめても困らないもの、同じサービスで安いものがあるのに高い料金を払い続けていることはよくあります。
当たり前を疑って、モノもサービスも本当に必要かを考え直してみましょう。
大家族ママFPが実践するムリ・ムラ・ムダがなくなる生活習慣の工夫5選
概念だけではピンと来ないかもしれません。筆者は6人の子育てをしながら仕事をしているので、無駄な時間やお金は絶対に使いたくない!と思っています。そんな筆者が実践しているムリ・ムラ・ムダがなくなる生活習慣の工夫5選をご紹介します。
1.おうちごはんを楽しむ
外食と自炊でかかる費用を計算すると一人暮らしでもファミリー世帯でも自炊の方が圧倒的に節約になります。外食は特別な日の楽しみにとっておき、毎日のおうちごはんを楽しむ暮らしをすれば自然と食費は適正金額に収まります。
2.単純作業は家事家電で自動化する
ドラム式洗濯乾燥機、食洗機、ロボット掃除機がフル稼働して家事を手伝ってくれます。高額ではありますが、これらは時間を生み出す投資です。単純作業で家電が行ってくれるものは家電に任せ、子どもとの時間や読書時間など付加価値の高いことに時間を使うよう心がけています。
3.3日サイクルの買い物ルール
時間もお金も無駄なく使うのにちょうどよいサイクルが「3日」です。チラシを見て安い店を探すのではなく、いつも同じ店でよいので無駄のない買い物をすることが大切です。
4.今必要なものを今必要な分だけ持つ
不要なものや必要以上のものは私たちの時間や労力、お金を奪います。過去でも未来でもなく、今必要なものを必要な分だけ持つことが無駄のない暮らしのコツです。
5.自転車暮らし
田舎だと車必須、また子どもの送り迎えに車必須と思っている方も多いかもしれません。筆者は子どもが6人いても車は持たず、夫婦でそれぞれ子乗せ自転車を所有しています。自転車で30分以内で行ける距離であれば自転車で移動します。
自転車であれば維持費はほとんどかかりません。ドアツードアで移動できることが多く、駐輪場代がかかったとしても1日100円くらいで済みます。車と比べて圧倒的にお金がかからず、適度な運動にもなり健康的です。
ムリ・ムラ・ムダのない暮らし方をすると家計のムリ・ムラ・ムダがなくなります。確かに物価高が続いて家計は苦しいかもしれません。しかしそこばかりに目を向けるのではなく、このピンチをチャンスととらえて、この機会にムリ・ムラ・ムダのない暮らしに変えてみてはいかがでしょうか?
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※本コラムは楽天証券<お金と投資をもっと身近に>投資情報メディア「トウシル」にて執筆したコラムを転載・加筆しております。
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