キッチンを片づけるとお金が貯まる三つの理由
●その2 空間のムダがなくなる
●その3 時間のムダがなくなる
●まとめ
物価上昇の波はなかなかおさまらず、8人家族の家計を切り盛りする筆者も日々工夫を続ける毎日です。節約生活も長引くと疲れてしまいます。そんなときは少し趣向を変えてキッチンの片づけをすることをおすすめします。不思議なことにキッチンを片づけると自然と貯まる家計に変わっていきます。今回はキッチンを片づけるとお金が貯まる三つの理由をお話しします。
その1 モノのムダがなくなる
キッチンは冷蔵庫や食器棚によって、床面積の何倍もの広さにかさ増しされて、食材、食器、調理器具などたくさんのモノであふれかえっています。多くの場合、モノの量が管理できるキャパを超えています。
そのため冷蔵庫にあるモノをダブって買ってしまったり、使い切れずに腐らせてしまったりするのです。キッチンの食材を片づけることで、食材の買い過ぎがなくなり、食材廃棄が減り、ムダなお金を払わずにすみます。
また、キッチンは「あると便利なモノ」であふれていますが、あると便利なモノはなくても困りません。便利なモノは基本的にはある一つのことに対する専用器具であり、便利な半面、パーツが多かったりして、洗ったり、メンテナンスする手間がかかります。そう考えると便利グッズよりもシンプルな道具の方が何にでも使えて管理もラクで、一番効率がいいものです。
便利グッズは買ったもののしばらく使っていないという家庭をよく見かけます。本当に今でも使っているモノだけを残し、買ったけれど実は使っていないモノやいつか使うかもしれないと思ってとってあるモノはいったん手放しましょう。
目安として一年間振り返って使わなかったモノは今後使うことはありません。もっと便利なモノはどんどん開発されていきますので、一度手放してみて、また必要なときにはよいモノを購入すればよいのではないでしょうか。
一度捨ててみると次に何かを買おうとするときにはよく考えてから判断することができるようになります。不要なモノを買わなくなればムダなお金を使わずにすみます。
その2 空間のムダがなくなる
キッチンでよく見られる光景は使うモノは出しっぱなしで使わないモノは奥にしまったままになっており、出しっぱなしのモノのせいで料理がしにくくなっているという感じです。
使わないモノを処分することで本当に必要なモノをきれいにわかりやすく収納することができます。
食材は賞味期限がありますが、腐ったり、壊れたりしていないモノとなるとなかなか手放しづらいかもしれません。ですが、使いもせず、しまってあるのは捨てるのを先延ばしにしているだけかもしれません。「捨てても罪悪感がないくらいの月日がたつのを待っているだけ」ではないでしょうか? 将来結局捨てるのならば、先延ばしにせず今すぐ手放してみてください。
不要なモノを手放し、作業スペースが広く使えるようになると料理がしやすくなります。料理がしやすくなるので、料理がおっくうで総菜を買ったり、外食をしたりということがなくなり、自然と節約になります。また、おいしい料理で家庭も円満になりますよ。
その3 時間のムダがなくなる
散らかったキッチン、ムダなモノに囲まれたキッチンでは料理をするのに時間がかかります。必要な道具や食材が探せない、取り出しにくい、作業スペースが狭く食材を調理しにくいなど効率がよくないからです。
キッチンを片づけることでスペースができ、料理がしやすくなります。食材や道具も取り出しやすくなるので、時間のムダがなくなります。作業時間が短くなればガス代電気代などの節約にもなります。
まとめ
キッチンを片づけるとお金が貯まる理由は、モノと空間と時間のムダがなくなることで、結果的にムダにお金を使わずにすむためお金が貯まるということでした。
キッチン片づけのよいところはスペースが限られていること、モノが分散していないこと(服などは家のあちこちに置かれることが多いのですが、キッチンで使うモノはキッチンにまとまっていることがほとんどです)、賞味期限があり捨てる基準がわかりやすく捨てる練習になることです。
ただし、冒頭で述べたように思った以上に面積がかさ増しされて、思った以上にモノが多いので覚悟しておいてください。
一度大々的に片づけをし、使わない食材やモノを捨てるという行為をすることで、買うこと自体がもったいないという意識が芽生え今後不必要なモノは買わなくなるでしょう。
また、キッチンの片づけが練習になり、キッチンだけでなく家全体についても同じように不要なモノにお金を使わなくなってきます。
今後も家計にとっていいニュースはなかなか出てきにくいかもしれません。ぜひキッチンを片づけて貯まる家計を手に入れてください。
※本コラムは楽天証券<お金と投資をもっと身近に>投資情報メディア「トウシル」にて執筆したコラムを転載しております。
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