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節約でテコ入れすべきは固定費or変動費?

節約でテコ入れすべきは固定費or変動費?
家計を固定費と変動費に分けて考えたことはありますか? 家計の節約では、多くの人がやりくり可能な変動費の節約から始めてしまいます。でも、変動費の節約は失敗しがち。節約が成功する秘訣(ひけつ)は、固定費の削減です。
変動費は“節約する”、固定費は“削減する”ことで家計をダウンサイジングすることができますよ。では、詳しく見てみましょう!
ファイナンシャル・プランナー 橋本 絵美
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固定費or変動費 節約が簡単なのはどっち!?

 家計の支出は、固定費と変動費に分類することができます。
 固定費は、毎月、毎年など定期的に定額を支払う費用です。金額が決まっているため、自動引き落としなどで支払っていることが多いでしょう。 変動費は、頻度や金額が決まっていない費用です。購入する都度支払うものが多く、自分の意志でやりくりすることよって金額をコントロールできます。

 変動費は自分で何とかできるため節約を頑張ろうとするのですが、頑張るのをやめた時点から出費はまた増えてしまいます。固定費は金額が決められているためやりくりはできませんが、契約次第で以降の料金が変わります。契約する料金自体を下げられれば、頑張らなくても費用を削減し続けることができます。

 節約において確実に効果が期待できる簡単な方法は、頑張り続けなければいけない変動費の節約ではなく、一度手続きをすれば効果が持続する固定費の削減ではないでしょうか。

忘れているものはないですか!?固定費を一つずつ洗い出そう!

 固定費は、一度契約した後は意識せずに支払っていることが多いもの。どのような固定費にいくら支払っているかを把握していない人がほとんどです。通帳やクレジットカードの明細を一つずつ確認していきましょう。中には契約したことを忘れてサービスを利用していないのに支払っているケースもよく見かけます。
 下記に10個の固定費を挙げてみました。それぞれ月1,000円でも削減できたら、全て合わせるとそれだけで年間12万円の節約になります。

【固定費】
1 住居費
2 光熱費
3 通信費
4 有料コンテンツ
5 自動車関連費
6 生命保険料
7 習い事、ジム
8 新聞代
9 雑誌定期購読代
10 クレジットカードなど年会費

固定費を削減する三つの方法

 固定費を削減するには、三つの方法があります。固定費を洗い出したら、いずれかの方法がとれないか、一つずつ照らし合わせて検討してみてください。

●不要な契約を解約する
 サービスを活用できているかを振り返り、利用していないもの、満足度の低いものは解約しましょう。また利用するかも…と解約をちゅうちょしてしまう人もいます。
 利用するときには再度契約すればよいので、思い切って一度解約してみることをお勧めします。そもそも利用していないものなので、ケチケチすることなく支出を削減することができますよ。

●安い契約に変更する
 お店によってモノの値段が異なるように、同じサービスでも安く契約できる場合があります。電力自由化やガス自由化、格安SIMなどの普及により、安く契約できるサービスが増えています。
 契約変更に伴う違約金や初期費用によって、契約変更をためらう人も多いですが、節約できる金額が大きいので、思ったより早く元がとれることがほとんどです。何カ月でかかった費用の元がとれるかは“かかった費用÷月あたりの節約額”にあてはめると簡単に計算することができます。
 同じサービス、または同等のサービスにもかかわらず料金が安くなるので、生活の満足度を下げることなく支出を削減することができますよ。

●支払方法を変更する
 解約も契約変更もできないときであっても、支払い方法を変えるだけで安くできる場合があります。月払いよりも半年払いや年払いにした方が割引を受けられることが多いです。
 クレジットカード払いやQRコード決済では独自のポイントが付与されます。(※用途によってはポイントがつかない場合もある。)全く同じ契約にもかかわらず支払い方法を変えるだけで、実質節約になります。

変動費を節約する二つのコツ

 変動費の節約はやはり意志の力と努力が必要ですが、二つのコツを押さえることで節約を成功させることができます。

(1)予算を決める
 使ってもいい金額、つまり予算が決まっていなければ、使い過ぎかどうかの判断ができません。金額が変動する変動費は予算を設定しておきましょう。
 予算を設定する際には、月々の支出の予算と年間の支出の予算とを分けて考えることが大切です。例えば、食費や日用品費は毎月かかる費用ですが、被服費や家具家電費は毎月購入するわけではないという家庭も多いでしょう。
 毎月かかる費用は月々の予算として、毎月かかるわけではない費用は年間の予算として金額を設定し、予算の進捗(しんちょく)状況を確認しながら使いましょう。

●月々の支出の予算として考える費用…食費、日用品費など
●年間の支出の予算として考える費用…家具家電費、被服費、レジャー費など

(2)使っていいお金以外は使えない状態(先取り貯蓄)にしておく
 せっかく予算を決めても、予算以上のお金が手元にある(使える状態にある)とどうしても使ってしまいます。使っていいお金以外は先に別の場所に貯めておくようにしましょう。これを先取り貯蓄と言います。
 そうすれば、手元にあるお金は全部使っていいお金ということになり、予算の進捗(しんちょく)状況を把握しやすくなります。

まとめ

 固定費は手続きをするだけで削減することができ、効果がずっと続きます。手続きは少し手間かもしれませんが、一度で済みます。まずは固定費の削減から始めてみましょう。変動費の節約も二つのポイントを抑えた上でチャレンジしてみてくださいね。

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※本コラムは楽天証券<お金と投資をもっと身近に>投資情報メディア「トウシル」にて執筆したコラムを転載しております。
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