使わないクレジットカードを今すぐチェック!持ち続けるデメリット
ここでチェック! クレジットカードが持つお得な面だけに注目して、何種類もクレジットカードをつくっていませんか? それ、もしかしたら家計に負担をかけているかもしれません。今回は、クレジットカードの持ち方について再確認してみましょう。
クレジットカードの「お得感」を再確認
まずはクレジットカードを使うメリット、つまり、なぜクレジットカードを使うのかを再確認してみましょう。
現金を持ち合わせていない時のため、予備的にカードを持っているという人もいると思いますが、多くの方はクレジットカードで支払うことに『お得感』を感じているという点が大きいのではないでしょうか。
では「お得感」とは何でしょうか。いくつか挙げてみましょう。
・カードを作るときに付いてくるポイントや商品券
・ショッピングの金額に応じて割引や優待を受けることができること
・ポイントやマイルが貯まること
・ネットショッピングやATMの手数料が節約できること
・各種保険が付いている場合があること
カードによっては、ステータスや信用情報の獲得などのメリットもありますね。
要注意!クレジットカードのデメリット
先ほど挙げたメリットを受けることを目的にクレジットカードを作ると、枚数がどんどん増えていき、中には気がついたら10枚以上もカードを作ってしまっていた…という方もいます。持っているカードそれぞれの目的を決めて、きちんと管理できていれば問題ありませんが、下記のようなデメリットがあることにも注意してください。
・つい使い過ぎてしまい、毎月の支出が多くなってしまう
・年会費がかかる(特に「初年度年会費無料」は注意)
・リボ払いや分割払い、キャッシングは利息が高い
・紛失や盗難にあっても気づかない可能性がある
・銀行残高が足りずに引き落としができないと信用情報に傷がついてしまう可能性がある
・キャッシング枠があると、キャッシングをしていなくても住宅ローンなどの審査に影響することがある
「モバイル決済サービス」との使い分けで上手な家計管理を
キャッシュレスの手段としては、クレジットカードの他に、スマートフォンでQRコード等を読み取って決済する「モバイル決済サービス」が急速に広まってきています。加盟店手数料が低いために、これまでクレジットカードが使えなかった小さなお店でも導入が進んでいます。「ご近所の商店で○○Payが使えるようになっていて驚いた」というのはもう珍しくありません。
そうすると、今後は上手にクレジットカードとモバイル決済サービスの使い分けをしていくことが、上手な家計のやりくりにもつながります。モバイル決済サービスは、ポイント還元率もまだ大きいですし、チャージしてから使うので使い過ぎを防止することも可能です。
おススメの使いかたは、水道光熱費や通信費などの固定費の支払いにはクレジットカードを使い、町でのお買い物はモバイル決済サービスを使うこと。そうなると、必要なクレジットカードの枚数は、限られてくるはずです。
支払手段としてではなく「お得感」を目的にクレジットカードを作り、ポイント目的に余計な買い物をしてしまうのは、本末転倒です。結果として受けるデメリットの方が大きくなってしまった、ということにもなりかねません。定期的にクレジットカードの保有状況を確認し、あまり使っていないものは解約してクレジットカードの断捨離をしてみましょう。それだけで家計の収支が大幅に改善する人もいらっしゃいますよ。
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