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「私も老後に2千万円必要なの?」これを確認するためにできることとは?

「私も老後に2千万円必要なの?」これを確認するためにできることとは?

「老後2千万円を自分で用意しなければならないらしい…」
これは金融庁が公表した金融審議会のレポート内容です。これを聞いて驚いた人も少なくないはず。また、メディアで大きく扱われたことで「私も老後に2千万円必要になるの!?」と不安になった人も多いのではないでしょうか。老後2千万円について、本当に不足するかどうかは、今のうちから分析して自分で確認することもできます。そこで今回は、あなた自身の老後に2千万円不足するかどうかを確認するために、今のうちからできることをお伝えします。

岡田のりか

2千万円が必要になる人の家計パターン

まず知っておくべき点は、2千万円がすべての家庭に必要な訳ではない、ということです。金融庁が提示した2千万円の根拠は、「日本国民の平均値」から計算されているものですので、参考にはなってもすべての家庭に当てはまるものではありません。

元となったデータは2017年のものでしたので、最新値(2018年)をみてみましょう。

出典:総務省 家計調査年報 2018年

高齢夫婦世帯の収支は、社会保障給付(老齢年金のことです)だけではまかなえず、1ヶ月あたり約4万2千円の不足が出ています。1年あたりで計算すると50万4千円。老後30年あると仮定すると1,512万円となります。
繰り返しになりますが、これは「現在の高齢世帯の平均値」です。
ご自身の家庭の場合はどうなのか、考えてみましょう。

老後の生活費がどうなるかを確認する3つのポイント

【その1】自分が年金をいくらもらえるかチェック!

はじめに、老後の収入の柱である「老齢年金」の受給見込額がいくらくらいか、確認します。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でおおよその金額を知ることが可能ですから、夫婦それぞれチェックして合計してみましょう。

【その2】老後の支出の見込みを考える

老後の支出見込みを出すには、今現在の支出状況を把握しておくことが大切です。食費や教育費は今より減りそうだけど医療費は増えそう、など、項目別に老後に必要なお金を試算してみましょう。合計すると、一般的には、老後の支出が現在の支出の7~8割となるケースが多いです。

【その3】収入の範囲内で支出をまかなえることが理想

収入≧支出であれば、見込みとしてはひとまず安心、ということになりますが、支出のほうが多いようであれば、今から対策を打っていきましょう。住宅ローンは退職までに返済を終える、生命保険の保障内容を見直して保険料を抑える、子どもの習い事の内容を再検討する…など、固定費の見直しが効果的なのでおススメです。

 

将来の収入を増やせる方法はある?

将来の「収入」を増やすために、今から準備できることもあります。

◇老後も働ける環境を今から作っておく

現在の仕事でスキルを磨いたり、興味ある分野の勉強をしたり、仕事以外の交友関係を広げておいたりすることで、老後の仕事につながる可能性を広げておきましょう。老後の収入をアップさせる目的もありますが、友人を増やしたり体を動かしたりすることで人生を楽しむことにもつながれば嬉しいですよね。60歳になったときに一から働く場所を探すのは大変かもしれませんが、今から意識して準備しておけば可能性は広がります。

また、元気なうちは働いて収入を得ることで、年金受給開始年齢を延ばすことも検討できます。現在の制度では、年金を65歳から受給できることになっていますが、実は60歳から70歳の間で選ぶことも可能です。65歳よりも先に延ばすと、1年間で8.4%(1ヶ月あたり0.7%)、5年間ではなんと42%も受給額を増やすことができ、増えた金額をずっと受取ることができるのです。

 

◇今からコツコツ運用をして、老後も運用を続ける

支出の見直しや収入アップを検討したら、資産運用も視野に入れるとよいでしょう。税制上の優遇を受けることができるiDeCoやNISAを利用して、比較的リスクの低い投資方法を試してみてはいかがでしょうか。ただし、投資にはリスクが付きものですので、実行するなら最低限の知識を習得してからが良いでしょう。

そして老後は、「使いながら運用する」というアイデアもあります。例えば60歳から85歳まで毎月5万円使う場合、1,500万円(5万×12ヶ月×25年)必要ですが、3%で運用しながら毎月5万円使うと仮定すると、元本は1,060万円で済むことになります※。
(※ろうきん資産運用電卓で試算)

あなたにとっての老後2千万円問題は、まず自分ごととして意識することから始まります。本記事を参考に、ご自身の老後と一度向き合い、今から準備を始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 


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