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奨学金と教育ローンの違いを教えて!

奨学金と教育ローンの違いを教えて!
家計の中で大きな負担となるものの1つに教育費があります。ある程度の教育費は準備していても、子どもの進路や進学先が変わることで不足する場合があるかもしれません。教育費が足りなくなりそうなときに利用できるのが「奨学金」と「教育ローン」です。しかし、教育費と教育ローンの違いはよくわからないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「奨学金」と「教育ローン」の違いについてご紹介しましょう。
ファイナンシャル・プランナー 中垣 香代子
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  • 奨学金の種類

 教育費が足りないときに利用できるのとして最初に思い浮かぶのは、奨学金なのではないでしょうか。奨学金には、返還の必要がない奨学金(給付型奨学金)と、返還の必要がある奨学金(貸与型奨学金)があります。また、各学校が独自で実施する奨学金や、自治体が実施する奨学金、あしなが育英会や交通遺児育英会の奨学金のほかに、一般企業で学生向けに奨学金制度を設けているところもあります。一般的に、子どもが借りて卒業後に子どもが返済します。

 

  • 教育ローンの種類

 教育ローンには、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」のほか、民間金融機関でも「教育ローン」を取り扱っています。保護者が借入・返済を行います。

 

  • 貸与型奨学金と教育ローンはどう違うの?

 貸与型奨学金の代表格、日本学生支援機構の奨学金と、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を比較してみましょう。(2017年1月現在)

 

奨学金(日本学生支援機構) 国の教育ローン (日本政策金融公庫)
第1種 第2種
借入可能額 月額30,000円~64,000円 *国公立・私立、自宅・自宅外により異なる 月額30,000円~120,000円 *私立医・歯・薬・獣医学は2万円・4万円の増額あり 学生ひとりあたり350万円以内 *今後1年間に必要となる費用限度 *融資限度内であれば、何度でも借入可能
お金を返す人 (=借りる人) 学生本人 主に生計を維持している保護者
借入時期 一般的に新年度(学校により異なる) 随時
借入方法 毎月振込 借入額全額振込
借入実行 入学後 申込・審査後 *受験前でも可能
成績要件 あり (平成29年度から低所得世帯生徒の成績要件撤廃) あり なし
家計要件の例 (収入の上限) (予約採用) 4人世帯 家計支持者年収 747万円(目安) (予約採用) 4人世帯 家計支持者年収 1,100万円(目安) 子ども2人の場合 世帯年収890万円 *上限緩和措置有
金利 なし 基本部分:年3%上限 増額部分:0.2%上乗せ 2017年1月借入終了者金利 金利固定方式:0.23% 利率見直し方式:0.01% *在学中無利子 年1.81%(固定金利・保証料別)    母子家庭・父子家庭、世帯年収(所得)200万円(122万円)以内の人は    年1.41%(固定金利・保証料別) 借入時に決定
金利決定時期   借入終了時 借入実行時
対象となる学校 ・大学、大学院、短期大学 ・高等専門学校・専修学校(専門課程) ・大学、大学院、短期大学 ・専修学校、各種学校、予備校、デザイン学校 ・高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部 ・外国の高等学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院    (原則6ヶ月以上の留学に限る) ・その他職業能力開発校などの教育施設など
返済 期間:貸与総額(借用金額)÷「奨学金返還年数算出表」に定める割賦金の基礎額×12 方法:卒業後6ヶ月経過後返済開始 期間:通常15年以内 *母子家庭・父子家庭世帯年収(所得)200万円(122万円)以内の人は18年以内 方法:借入直後から返済開始(元利均等払い) ○在学期間中は「利息のみ返済」が可能

奨学金と教育ローンのいちばん大きな違いは、奨学金は将来子どもが返済し、教育ローンは保護者が返済するという点です。その他にも、奨学金は一般的に毎月振込がありますが、教育ローンはまとまったお金が振り込まれるなど、実は全く異なる内容になっています。それぞれのご家庭の考え・状況にあった制度を利用しましょう。

 

  • 返済を考えた借り入れを

親としては、子どもが希望する進路を叶えてあげたいものですよね。しかし、「借りることができる金額」と「返すことができる金額」は異なります。貸与型奨学金や教育ローンを利用する際は、どちらの場合も無理のない返済計画を立てておきましょうね。

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