リバウンドなし!ひと工夫で食費ダイエット
家計を上手にやりくりするために、食費ダイエットに挑戦したことのある方も多いのではないでしょうか。けれども、食費を減らすことは意外と難しいもの。その理由は、食費が最もリバウンドしやすい費目だからです。そこで今回は、リバウンドしにくい食費ダイエット術をお教えいたします。
まずは現状把握から
現在、月々いくらの食費がかかっているかを把握しましょう。できれば、「食費」と「外食費」に分けて集計してください。今回お話しする食費ダイエット術は、「外食費」ではなく「食費」の部分の予算立て法になります。
「外食費」に関しては、家族の団欒を楽しむための「投資」として支出できているかをチェックしてください。料理をつくる時間が作れない、献立を考えられないなどの、後ろ向きの理由で外食費がかさんでいる場合は「浪費」支出ですから、改善の余地があります。時間のやりくり点検や家族の協力を仰ぎ、ストレスなく料理ができる状況を作ることにトライしてみましょう。「5分だけ時間を取って、翌日の献立と買うものリストを前の日の夜に考えておく」といった行動を盛り込むだけで、ストレスなく料理に取り組めます。
長続きできる食費ダイエット目標を!
現状の10%または、1万円ダウンから始めるのがお勧めです。体のダイエットと同じで、劇的な削減効果を目指したくなりますが、無理は禁物。それよりは長く節約効果が続き、リバウンドしないことが重要です。「あと少しだけがんばればクリアできる!」あたりの目標設定をするのが、達成感を味わいながら長続きするコツです。
達成しやすい予算の立て方とは?
「食費を1ヶ月○万円にする」と決めただけでは、なかなか守れるものではありません。そこでもう少し細かい予算立てが必要になってきます。しかし、「予算を30分割して1日○円以内にする」「予算を4等分して1週間ずつ使う」という予算の立て方は、実は非常に達成しにくいのです。理由は2つあります。ひとつは、お米代や調味料代のように、大きく月単位で発生する支出を考慮する必要があること。もうひとつは、1日で使い切れない食材購入費の扱いが難しくなるためです。
そこで、達成しやすい予算の立て方ポイントをご紹介します。
【食費予算立ての基本】
- お米代と調味料代を別枠で確保
1ヶ月あたりいくらと決めて、全体予算から取り分けてください。お米や調味料を買うときはこの予算から支払います。そうすると、「今日調味料買っちゃったから、食材を買う予算がなくなってしまった!」ということがなくなります。 - さらに予備費を確保
予算オーバーは必ず起きる前提で、後に引きずらない仕組みをつくり、モチベーションを維持することが成功のポイントです。そのため、1か月分の予算の10%や5,000円などを予備費として確保します。予備費に手をつけずに1ヶ月すごせた場合は、奥様のお小遣いにしてよい、というルールにすると、さらにやる気が出るかもしれません。 - 1ヶ月を5週と考えて、残り予算を5分割したものを、1週間の予算と考える
上記の1週間予算法が食費管理の基本になります。1ヶ月を4週だと計算してしまうと、5週目端数日分だけ予算オーバーしてしまいます。5週あると考えて、(1)(2)を差し引いた予算を5等分していくと守りやすくなります。5週目の日数が少ない月は、そこも予備費の一部と考えると余裕が出ます。
ただし、1週間で予算を守るのは意外と計画性が必要で大変です。そこで、さらに実践しやすい予算管理法として、「3日サイクル法」をご紹介します。
【シンプルルールで守りやすい「3日サイクル法」】
- まず、お米代と予備費を確保
- 残りの予算を10等分し、3日分の予算とする方法です。
(31日ある月の最後1日分は予備日で調整)
来月から、自分にあったやり方を選んで食費ダイエットを始めてみませんか?
さあ、「これなら私にもできそう」という予算管理のコツがつかめましたでしょうか?
キャベツや大根などの大型野菜は1日では使いきれないことが多く、かといって1日分だけ買うのは割高になってしまいます。3日間の献立で使い切ることを考えると、割安な食材購入の幅が広がります。大型食材を購入することで1日分の予算を超えても、2日目3日目で抑えればOKです。また予算オーバーになっても3日ごとにリセットしてやり直せるため、1ヶ月で10回も予算に収めるチャレンジができます。予算を超えてしまった場合は予備費から調整して1ヶ月単位での予算オーバーを防げます。
- 教育費や家計、資産運用などの疑問はFPに相談して解決しよう!