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自分にぴったりな投資の税制優遇制度の選び方

自分にぴったりな投資の税制優遇制度の選び方
投資に対する税金の優遇制度として、「iDeCo(イデコ)」や「NISA(ニーサ)」という言葉を、耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。どのような仕組みで、どちらを利用して投資をするのが良いのかをまとめました。

◆「iDeCo」と「NISA」の共通点
◆加入条件の違い
◆資産を引き出せるタイミングの違い
◆自分に合った資産形成をしましょう
ファイナンシャル・プランナー 足立美佳
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こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの足立美佳です。私は、大手不動産賃貸会社で資産家のお客様と接する中で、お金を生みだすお金の使い方をすることで人生の質が変わることを実感し、FP資格を取得しました。今回は、お客様のご相談でも多い資産形成のために利用する制度を選ぶ際のポイントとして、「iDeCo」と「NISA」の違いをお話しします。

 

◆「iDeCo」と「NISA」の共通点

「iDeCo」は、老後を支える新たな年金制度として2001年から始まった制度です。一方「NISA」は、「貯蓄から投資へ」を促進するために2014年にスタートした制度です。
 どちらも税金の優遇措置を受けながら資産運用ができる制度ですが、加入条件や資金を引き出せるタイミングなどの違いがあります。

 

◆加入条件の違い

「一般NISA」や「つみたてNISA」の場合、20歳以上なら誰でも加入でき、加入年齢の上限はありません。ですが「iDeCo」は、老後資金を蓄えるための制度のため、「60歳未満または65歳未満」という加入年齢上限があります。
 制度改正により、加入年齢上限が「65歳未満」まで延長されましたが、対象者は「国民年金の任意加入被保険者・会社員や公務員などの第2号被保険者(国民年金保険料を納めている国民年金被保険者)」に限られます。

 

◆資金を引き出せるタイミングの違い

「NISA」は、いつでも資金を引き出すことが可能です。一方「iDeCo」は、掛金の減額は可能ですが、原則として60歳になるまで資金の引き出しをすることができません。
 理由としては、「iDeCo」が老後資金を備えるための制度だからです。また、加入期間によっては受取可能年齢が異なる点も、「iDeCo」の留意点です。

 

◆税制優遇面の違い

「iDeCo」「NISA」のメリットは、「運用益が非課税(一定金額の範囲内での投資による)」となる点です。さらに「iDeCo」の場合、毎月の掛金が所得金額から控除され、所得税や住民税が軽減されます。
 また、受給年齢に到達して資金を受け取る際に、一定の条件のもと、非課税となります。「運用時」「掛金拠出時」「受取時」、全てのタイミングで税制メリットがあるのが「iDeCo」です。

 

◆自分に合った資産形成をしましょう

税制優遇面では、「iDeCo」に軍配が上がりますが、「iDeCo」では、「毎月の最低拠出額が5,000円」という条件がある等、「NISA」に比べると自由度が低い側面があります。また「iDeCo」は、所得控除を受けられる半面、口座管理手数料等のコスト負担が継続的に発生するため、継続的な収入があり、60歳まで無理なく拠出を続けられる方が活用すべき制度と言えます。専業主婦期間や扶養の範囲で働く期間が長い方は、慎重に加入を検討してください。

 

「iDeCo」や「NISA」といった制度を利用し、どのように資産形成を行っていけばよいだろうと思われている方は、まずは今後のライフプランを確認した上で、投資に回せるお金で資産形成していきましょう。私自身も、出産を機にライフプランを作成し、余剰資金で積立投資をコツコツ行うことで、目標としていた資産形成の実現ができています。

 資産運用やライフプラン資金についてプロに相談されたい方は、ぜひFPフローリストのファイナンシャル・プランナーにご相談ください。知識と経験に基づき、家計に合った無理のない資産形成方法について、親身にアドバイスをさせていただいております。

 

(2022年7月20日時点の情報をもとに作成)

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