マネーライフ通信 Vol.50　～インフレ時代の資産防衛術～

様

皆様こんにちは。
ＦＰフローリスト代表のゆりもとひろみです。

新年度がスタートしましたね。
今年から新NISAが始まったことをきっかけに、資産運用を始める方が増えています。
一方、「投資は怖いわ」と、躊躇されている方もまだ多い状況です。

そこで、本日は、資産運用の効用を考えてみたいと思います。

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インフレ時代の資産防衛術

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日本では30年以上デフレが続いてきました。
デフレ下では物価が上がらないため、お金を堅実に貯めて、預貯金に預けていれば、増えないが目減りする心配もないという状況でした。

しかし昨今、長いデフレの時代から、日本もインフレの時代に移りつつあります。
時代が変わり始めていますので、お金の置き場所に対する考えを変える必要が出てきました。

インフレとは、モノやサービスの価格が毎年上がっていくことを指します。

インフレ時代では、お金を預貯金にしておくだけでは、実質の購買力が年々目減りしていってしまいます。
給与が上がってくるのは嬉しいことですが、人件費が上がると商品やサービスの値段も上がっていきます。
また、円安が進めば輸入品は割高になって、物価が上がる要因となります。

その為、儲けるためというだけではなく、大切な預貯金を目減りさせないために、資産運用を考える時期が来たのではないでしょうか。
インフレ時代の資産防衛術としては、ご自身の資産の中に、インフレに負けない資産を組み込んでいくことが必要になります。

では、インフレに負けない資産とは何か？
代表選手をいくつかご紹介します。

【外貨資産】
1つ目は外貨資産です。
円という通貨で生活している私たち日本人にとっては、米ドルを筆頭にした外貨での運用を取り入れることで、円安が進んだ時に、資産の実質購買力が目減りすることを防ぐことができます。
また、円を外貨に換えてただ持っておくのではなく、外貨建ての預金や債券を持つことで、日本よりも高い金利を享受することができます。

【現物資産】
2つ目は現物資産、又は現物資産に投資できる金融商品です。
首都圏の人気エリアでは、住宅価格の上昇が続いています。
また、コロナや世界各地での紛争など、不穏な国際情勢の影響もあり、金（ゴールド）の価格も上昇を続けています。
更に今後、ハマス・イスラエル紛争が長引いて中東各地に飛び火するようなことがあると、原油価格が高騰することもあり得ます。

不動産や金、原油など、そのもの自体に一定の価値があるものを現物資産と言います。
現物資産に投資することができると、コストプッシュ型インフレ（原価が上がることで起きるインフレ）に対しては強い資産運用ができます。

具体的にはどのように投資するかですが、個人の資金で商業ビルに投資したり原油に投資したりするのは難しいです。
そこで、投資信託を利用すると、あらゆる現物資産に少額から投資をすることができます。

【株式】
3つ目は株式です。
インフレ基調が続くと企業の売り上げは上がりますので、株価も上がりやすくなります。
個別株投資となるとかなり勉強が必要ですし、いろいろな投資家を見てきて、才覚というのがあるなと思います。

ビギナーの方であれば投資信託を使って、銘柄選びや売買タイミングをプロにお任せして株式投資を始めるのがお勧めです。

【まとめ】
大きく増やしていく事を目指して資産運用をすることは楽しみがありますが、今後インフレが恒常化しても大切な資産を目減りさせない、という観点から資産運用を考えてみることも大切ではないでしょうか。

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