ライフプランを作ると
無理のない住宅購入価格を
算出できます。
ご相談に来られたのは、結婚1年目のご夫婦でした。奥様は第一子妊娠中で、幸せオーラでいっぱいでした。無理なく返済できるマイホームを買いたいというご希望でしたので、「ライフプランをしっかり立て、今後のご夫婦の収入と、予定されている支出状況から無理なく返済していける物件価格を決めましょう!」と、アドバイス。住宅のご希望(物件価格、最寄り駅、新築か中古か、戸建てなのかマンションなのか等)やライフスタイル、子育て方針なども詳しくお聞きして、お二人のご希望を叶えるためのライフプラン・シミュレーションをしていくことにしました。
生命保険と
団体信用生命保険の
プランニングで
万が一の時の安心を確保。
ライフプラン・シミュレーションをしたところ、ご希望の物件予算で購入をすすめても問題ないことがわかりました。住宅購入、お子様出産も加味したライフプランを下支えするものとして必要と思われる生命保険もご提案。住宅ローンを組むにあたり団体信用生命保険にも加入することになるので、死亡保障も減らせること等をしっかり説明しました。住宅購入のために必要な生涯キャッシュフローの黒字化と万が一の時の保障も用意でき、不安感なく物件探しにうつることができたと言われました。
物件探しスタートを
FPとしてサポート。
お金の面の見通しがついたため、いよいよ物件探しの打ち合わせに。不動産担当FPとの打ち合わせには担当FPとして私も同席しました。キャッシュフローに基づく購入可能な物件の価格やその背景のお気持ちを不動産担当と共有しながら、希望に合う様々な図面を確認。お客様も『ここまでなら購入可能範囲。でももう少し上乗せすると希望の間取り、立地の家が買えそうだ。』などの相場感をしっかりと確認されていました。
ご相談にお見えになった当初のご希望は『物件探しは出産後に。購入予定は翌年7月頃に検討中。』でしたが、実際に不動産担当と話し、実際の物件図面を眺めるうちに、『良いと思ったものがあれば早めに決めてもよいのかもしれない』という考えに。結果、その場で内見の日を決定されました。
相場を踏まえた
住宅購入可能額の再計算。
相場観がお分かりになってきたお客様から、『物件購入価格を○○万円まで上げた場合のキャッシュフローはどうなりますか?』とご質問があったため、早速再シミュレーションをかけました。物件価格を予定よりも200万円上げても大丈夫という結果をお伝えすると、その範囲で希望の物件を探されることになりました。早い段階でご希望の住宅と実際の相場の差を実感されたことで、お客様自身が『天井知らずで物件を買うわけにいかないが、どこまで自分たちの希望の物件に近づいたものを買うことができるのか。』ということを改めて確認し、納得されました。これは、迷いのない住宅取得にはとても大切なプロセスであり、私たちのようなFPが住宅購入をサポートする醍醐味の一つだと感じています。
『どこまでだったら予算を上乗せできるか。上乗せした時にその他の支出のどこを削ればこの予算で物件が買えそうか。その削減は自分たちの性格上、実現可能なのか。』をしっかりと購入前に考えられれば、物件購入後を見通せている安心感を持った上で購入に踏み切れます。
購入物件決定と
住宅ローン申込みでの伴走。
内見をしたところ、お客様が大変気に入られ、プロから見てもよい物件だったため、翌日すぐに仮申し込みを入れられるという急展開が起きました。お客様の決心の速さに大変驚きましたが、諸事情有、そこから決済引き渡しまでには1カ月もありませんでした。少し予算オーバーだったため、急いで実際の物件価格でライフプランを検証しなおし、支出の一部を数年抑える形でぎりぎり購入可能であることを確認してもらい、安心されて購入に進むことに踏み切られました。
その前後で、住宅ローンの事前審査、本申込、売買契約、手付金支払いなど、お客様にとっては大きなイベントが目白押しでした。借入希望額がご主人様の年収だけでは難しいため、ペアローンを組む予定でしたが、奥様が妊娠中のため、やや状況は複雑でした。奥様の出産後の所得のエビデンスを提出しなければならない可能性もにらみつつ、2行に絞り込んで事前申し込みを入れました。審査が無事下りてくれることをお客様とともに祈りました。
住宅ローン金利タイプの
選び方をレクチャー。
審査がおりるまでの間に、お客様と固定金利にするか、変動金利にするかを打ち合わせしました。変動金利の金利上昇をどこまで考えたら現実的かをご説明するために、30年前のローン金利までさかのぼって丁寧にシミュレーションしました。変動金利を怖がるお客様が多いですが、どのような場合になったら対策を打てばよいのか、今後の金利の見通しを過去~現在の金利情勢に照らし合わせた上でアドバイスしました。
火災保険・地震保険選びも
サポート。
住宅ローン金利のご相談同時並行で、火災保険・地震保険も提案してほしいというご要望があったので、一括見積をしてもらえる代理店をご紹介。見積もりが全社出た頃、お客様から『どのプランが良いか決めかねているのでアドバイスが欲しい。』と言われたため、許可を得て見積もりを全て確認。ハザードマップを確認して水災の可能性がどれくらいなのか、免責金額を増やすことによる保険料軽減効果、お子様が生まれることや、一戸建てで物件が隣接していることなどを考慮した上でアドバイスをさせていただきました。
親御様からの住宅資金贈与は
タイミングに注意!
お金銭消費貸借契約までの間にも気に掛けることがありました。親御様からの贈与資金の振り込みタイミング等についてです。注意点をお伝えしたところ、喜んでいただけました。
ここまで読んでくださった
皆様へ。
住宅購入は人生におけるもっとも大きな買い物の一つです。そのような重要な決断に立ち会う機会をいただいたFPもまた、相当な覚悟をもってお客様のサポートに徹しています。お客様が無事物件を手にするその日まで、押し寄せる疑問や不安に誠実にお答えし、しっかりと伴走することで、心から満足される『夢のマイホーム購入計画』を実現させるお手伝いができると信じています。
住宅購入を一から一緒に考えてくれるお金の専門家を求める方、ぜひ一緒に納得のいく後悔しない物件購入を実現させましょう。私たちFPフローリストのファイナンシャル・プランナーが全面的にサポートをさせていただきます。
家計の窓口の「住宅購入サポート」とは?
住宅購入というのは、一生に一回かもしれない大きな買い物です。私たちは、希望の暮らしができる住まいと巡りあっていただくことを大事にしています。
ファイナンシャル・プランナー ゆりもと ひろみ