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大家さんとの家賃交渉を成功させるための3つのコツ

大家さんとの家賃交渉を成功させるための3つのコツ


最近、家計の見直し方法としてよく言われているのは、固定費の見直しです。これは、皆さんもご存じかもしれませんね。食費や日用品などの変動費を節約すると、どうしても我慢や忍耐が必要になって、やりくりするのが苦しくなってしまうことがあります。けれども、一度固定費を見直せば、その後は自動的に節約できることになるのです。固定費の見直しには生命保険や住宅ローンの借り換えなどの方法もありますが、賃貸住まいの場合、引っ越ししなくても、交渉次第で家賃は下げることができるのをご存じですか?
そこで今回は、大家さんとの家賃交渉を成功させるための3つのコツをご紹介します。

ファイナンシャル・プランナー 茂渡 恵子
  • 家賃は大家さんと交渉できる!

家賃は引っ越しをしない限り減額できないと思っている人は多いのではないでしょうか。かくゆう私もその1人でした。しかし、不動産屋の話によると、これからご紹介する3つのコツを押さえておけば、交渉は可能とのことでした。家賃については「借地借家法第32条(借賃増減請求権)」により価格交渉が可能だと定められているのです。

 

◆借地借家法 第三十二条

「建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。ただし、一定の期間建物の借賃を増額しない旨の特約がある場合には、その定めに従う。」

 

家の貸し借りは長期にわたり継続します。でも、賃貸相場は、物件価格や固定資産税の増減、賃貸ニーズなどにより変わるため、当初の家賃のまま契約を継続すると貸主・借主双方にとって不利益になる恐れがあります。そこで借地借家法により、経済状況の変化などによって家賃相場に変動が生じた場合に限り、双方の合意のもと、家賃の値上げ・値下げが可能となっています(ただし、一定の期間家賃を増額しない旨の特約がある場合を除く)。

 

1)家賃の相場を調べよう

大家さんとの交渉を成功させるための1つ目のコツは、家賃の相場を調べることです。

今、お住まいの家が、契約から4~5年経っている場合、もしかすると家賃は相場より高くなっているかもしれません。現在では、インターネット検索でたくさんの情報を得ることができますので、地域や築年数などお住まいの物件と似た条件の物件を探し、大体の相場を調べてみてください。もし、現在の家賃が相場より高ければ交渉の余地ありです。

 

2)交渉は更新時に!

2つ目のコツは、交渉は更新時に行うことです。例えば、2年ごとに契約を更新するのなら、その更新時に交渉すればスムーズにいきます。とはいえ、大家さんによっては、いつでも交渉に応じてくれる場合もあるので、窓口となっている仲介会社に相談してみましょう。

 

3)希望金額の提示!

さぁ、更新の時期が来ました。このとき、どのように交渉すると良いのでしょうか。

それはズバリ、3つ目のコツ、希望金額の提示です。

少し家賃を下げてほしいと伝えても、この『少し』とは、どれくらいなのか大家さんもわかりません。同エリア、同等の建物の家賃相場を調べて、「更新後の家賃を●●円に下げてもらえないか」と、はっきり伝えましょう。希望の金額を提示した後は、大家さんとの交渉になります。こちらの希望通りにしてくれることもあれば、もう少し減額の幅を小さくしてほしいなど、細かい家賃交渉になることもあります。

 

場合によっては、一切減額しないと断言され、交渉決裂になる可能性もあります。交渉決裂した場合には裁判所で「調停→裁判」を行うこともできますが、その間は既存の家賃を払い続ける必要があります。交渉内容が決定した後で過不足分の調整をする場合、不足分、超過分いずれも1割の利息を付けて相手に支払うことになります。交渉を長引かせるのは双方にとってメリットが少ないことを理解した上で、大家さんと話し合いましょう。

 

ある不動産会社によると、大家さんからそろそろ家賃を下げようと思っていると相談されても、「賃借人からの申し出があるまでは現状維持で大丈夫です」と、アドバイスするそうです。

交渉すれば必ず家賃を下げてもらえる、というわけではありませんが、声を上げないと何も変わりません。交渉次第では、引っ越しというお金も時間も体力も使わずに、家計のスリム化が実現できるかもしれないのです。

 

賃貸にお住まいの皆さん、「交渉次第では家賃の見直しもできる」ことを覚えておいてくださいね。


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