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時代に対応したがん保険の選び方

時代に対応したがん保険の選び方
現在、日本人の2人に1人ががんにかかるといわれています。また、がん患者の平均治療費は約100万円と高額な費用を必要とするため、家計へ与える影響も大きくなりがちです。そのため、がん保険の注目度が高まっています。そこで今回は、がん保険を選ぶ際の注意点についてお話しさせていただきます。
ファイナンシャル・プランナー ゆりもと ひろみ
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■がん保険の検討ポイントは?

日本人が一生の間でがんにかかる率は約2人に1人といわれています。がんは一部遺伝的なものもありますが、一般的には生活習慣病に分類されています。食事や健康管理に注意する、ストレスをためない、煙草を吸わない、といったことを実践できれば、かかる確率は減らせるようです。そこで、がん保険に加入すべきかどうかを考える際は、次の2つのポイントからご検討ください。

  1. 自分や家族は、『2人に1人』より、がんになる確率が高そうか?
  2. もしも自分や家族ががんになったとき、治療費を家計から出すことは可能か?

両方「No」の場合は、がん保障は優先順位としては低いということになります。2つのうち1つでも「Yes」であれば、がん保障を検討されるとよいでしょう。

 

■あなたのがん保険は最近の治療法に対応していますか?

既にがん保険に加入されている方は、保障内容が最近のがん治療に対応できているかのチェックをお勧めします。お客様から伺った話では、高額のがん保険に入っていたのに、実際がんになったとき、1円も保険金を受け取れなかったケースもあります。

Aさんの父親はある保険会社で「入院日額3万円、手術給付金100万円」という、大変手厚いがん保険に加入していました。ところが父親ががんに罹った時、結果的に1日も入院がなく、また手術もしない通院治療に決まりました。そして、治療の状況を保険会社に伝えたところ、「残念ながら今回は保険金支払いの対象となりません」という返事に家族全員大ショック、という展開になってしまったのです。せっかくがん保険に高い保険料を払い続けていても、保険金がまったく受け取れないこともあるのです。このようなことが起こってしまった理由には、がん治療の進化と関係があります。

 

■現在の治療法に対応したがん保険とは?

がんの罹患率と治療法は、この30年で大きく変わりました。がんは、1981年に日本人の死因のトップとなって以来、残りの三大生活習慣病(心筋梗塞、脳卒中)を引き離して増加の一途をたどっています。一方で、がんの治癒率は上がっています。

昔は、がんは長い入院による闘病生活が必要だが治らない病気というイメージが強く、入院給付金やがん死亡保険金の手厚い保険が好まれました。

ところが近年では、がんは早期に発見できれば直せる病気と認知されるようになりました。さらに放射線療法や化学療法、緩和ケアの導入など、入院にも手術にも該当しない治療が増える傾向にあります。特に放射線治療は、日本では約3割程度の実施率にとどまっていますが、今後欧米並みの6割程度に増加していくことが想定されています。

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このような背景を踏まえると、最近の治療費ニーズに応えるためには、次の3つの保障を検討するとよいでしょう。

 

  1. がんと診断されれば100万円などのまとまった保険金が受け取れる「診断一時金(特約)」
  2. 特定のがん通院治療を受ける場合に、通院日数または治療種類により保険金が受け取れる「通院治療給付金(特約)」
  3. 健康保険が適用されない先進医療を利用する場合でも、費用負担で悩まなくて済むよう、先進医療の技術料相当額を受け取れる「先進医療給付金(特約)」

 

これからがん保険を検討される方だけでなく、10年以上前にがん保険に加入された方は、3つの保障が希望通りにカバーされているかを確認した上で、がん保障の加入や整理をされるとよいと思います。お手元にがん保険の証券がある方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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