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子どもが3歳になるまでに始めたい教育資金の準備

子どもが3歳になるまでに始めたい教育資金の準備

まだ3歳に満たないお子さんの子育てに奮闘しているパパママへ。毎月、家計の収支はどのような状況になっていますか? ミルク代やオムツ代などにお金がかかる時期かもしれませんが、今はお子さんのために貯金を始めるいいチャンス! 今のうちから教育資金の準備を始めておくと、高校・大学へ進学したときにずいぶんと楽になります。
そこで今回は、今からラクにできて、モチベーションも続く教育資金の準備方法をご案内します。

前田 菜穂子
  • 目標は月3万円貯金できる家計

「子ども1人あたり1,000万円」という金額を耳にされたことのある方は多いはずです。

これは、平成21年文部科学白書の中で「大学卒業までに各家庭が負担する平均的な教育費は,公立の幼稚園から高校まで在学し国立大学に進学した場合が約1,000万円」と発表したことに基づいています。(http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab200901/detail/1296707.htm

1,000万円は一度にかかるわけではありません。幼稚園は私立で小中高校は公立へ進学した場合、該当期間はおよそ500万円。大学進学は、公立(下宿アパート)もしくは私立(自宅)で500万円、公立(自宅)なら300万円が費用の目安となります。

10年後、15年後といった遠い将来に貯金が間に合うのか心配ならば、必要総額を大雑把に年割計算し、1か月あたりまで割り求めてみることが漠然とした不安を解消する第一歩になります。

 

私立幼稚園の授業料や通園費用、給食費等の納付金の合計は年間約37万円、12か月で割ると「1か月あたりおよそ3万円」です。ですから、未就園児家庭で収支トントンでは黄色信号といえます。現在、収支トントンのご家庭は月3万円の余力を作れるようなやりくりを心がけましょう。

 

  • 高校までの学費は払ったつもりの貯金で確保

文部科学省の調査によると、公立小学校に進学すれば学校関連への支出は年間11万円程度まで減り、公立中学校は年間16万円に減ります。塾や習い事といった学校外活動費を抑えればかなり家計は楽になります。

幼稚園を乗り切ったからといって、安易に習い事をさせたりするのはNG。小中学校にかかる費用が少なくなった分、差額を「払ったつもり」で貯金すれば、高校進学に備えることができます。月3万円は子どもにかかる必要経費と見込んで、ないものと思って暮らし、差額を教育貯金として貯めていきましょう。

幼稚園の月謝が年間37万円で小学校に納めるお金が年間11万円だとすると、差額は26万円、6年間で156万円貯まります。公立中学校の学費が平均水準(16万円)だとすると、幼稚園との差額は21万円、3年間で63万円となります。差額を貯め続ければ、義務教育の期間に合計219万円貯めることができるのです。これだけ用意できていれば、私立高校に進学しても学費の心配は少なくなります。

 

  • 大学の学費を助けてくれる児童手当の貯金

19歳~22歳(私立大学在学中)の4年間を平均すると、学費に約500万円かかります。1か月あたりで換算すると、約10万円の教育費が必要になります。

この大学進学費用に備えるためにオススメなのは、児童手当の積立です。生活費にまわさずに積み立てて、教育費の最大のピークである大学進学に充てましょう。

 

1人目または2人目のお子さんの場合0、1、2歳は月1万5,000円の児童手当が給付されます。1年あたり1人18万円、3年分で54万円になります。3歳から中学卒業までは月1万円、年間で12万円の支給なので、4月2日生まれの場合、児童手当総額は210万円にもなります。児童手当が支給されるのは年に3回なので、ぜひ普段使いの銀行口座とは別の口座へ振り込まれるようにして確実に貯まる仕組みを作りましょう。

 

児童手当の合計額と、進学費用の目安500万円との差額を残されている期間で割り求め、今から貯めるべき金額を把握します。お子さんが現在1歳ならば大学進学までは残り18年、今から貯められる児童手当は192万円です。進学費用の目安500万円から児童手当192万円を引いた308万円が、今から用意すべき金額です。308万円を18年で割ると1年あたり17万円、月々に直せば1万4,000円を大学進学のために貯めればよいのです。(下表参照)

ご覧のように準備を早く始めるほど準備額の負担は少なくてすみます。

 

いかがでしたでしょうか。教育費の総額1,000万円と聞くと金額の大きさに驚いてしまいますが、期間を分けて考えることで漠然とした不安から解消され、闇雲な節約プレッシャーから解放されます。

最後にお伝えしたいことは、毎月の貯蓄必要額が計算できたら「簡単には取り崩せない場所・普段使いとは違う口座」にお給料が入り次第取り分けてしまってください。「残ったら貯金しよう」という考え方ではなかなか目標金額に達しません。貯まる秘訣の公式は「収入-貯金=支出」です。ぜひお試しください。


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