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使途不明金をなくすために取り入れたいお金の習慣とは?

使途不明金をなくすために取り入れたいお金の習慣とは?
あなたが管理している家計では、使途不明金が出ていませんか? 使った覚えがないのになくなっているお金を使途不明金といいます。このように、いつの間にかお金が消えてしまう状態を放っておくと、結果として多額のお金を無駄にすることになるのです。使途不明金がなければ、欲しい家電品を買ったり、レジャーを楽しんだりと、もっと豊かな暮らしができるかもしれません。そこで、毎月のお給料を何に使ったのかをしっかりと把握できるように工夫して、使途不明金をなくすための対策をご紹介しましょう。
前佛 朋子
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使途不明金の発生源は現金

銀行口座にあるお金は支払いがあれば通帳に記帳されるので、使途不明金になることはありません。問題は、口座から引き出したお金です。現金化したお金を1つのお財布の中でしっかり管理すればいいのですが、都合であちこちに動かし、何に使ったのかを記録しないでいると、使途不明金が生まれるのです。口座から引き出したお金を1ヶ月間使いこなして、使ったお金の合計と残金の合計が最初に引き出した金額になるように、しっかり管理していくことが重要です。

 

使途不明金の原因になっているものとは?

使途不明金が発生するのは、お金の動かし方とレシートの有無が原因です。では、どのような場合に使途不明金が発生する可能性が高くなるのか、見ていきましょう。

 

(1)別口座に移したお金がある

貯金用口座や生活費以外の用途で使っている口座にお金を移して、記録するのを忘れていると使途不明金の原因になります。お金を引き出したら、何のために使うお金なのか通帳の余白に記録しておきましょう。通帳にメモしておけば、使い道のわからないお金を調べるときに役立ちます。

 

(2)別のお財布に移したお金がある

旅行やレジャー用のお金や子ども関連のお金を生活費と分けるために、別のお財布へ移していませんか? 生活費用のお財布とは別のところへお金を動かしたことを忘れてしまうと、使途不明金を生み出しやすくなります。別のお財布にお金を動かしたら、家計簿や手帳にメモ書きして記録するようにしましょう。また、動かした先のお財布の中でも、何にお金を使ったのか、都度メモして管理しておくことをおすすめします。

 

(3)使途不明金の一番の原因:レシートのもらい忘れ

買い物したときは毎回必ずレシートをもらっていますか? 特に、次のような場合は注意が必要です。

 

〇コンビニなどレシートをもらわない人が多いお店での買い物

 コンビニなどレシートをもらわない人が多いお店では、レシートを渡してくれないことがあります。もしレシートをくれなかったら「レシートをください!」とはっきり伝えましょう。

 

〇そもそもレシートを発行しないお店での買い物

筆者がよく行く和菓子屋さんは、レシートの発行はしていません。なので、おやつを買いに立ち寄ったときに、少額のお金を使ったことを忘れてしまうことが何度かありました。これを何度も繰り返すと使途不明金が増えていくので、今では買い物をするたびにすぐメモを取るようにしています。お財布とともに小さなメモ帳と筆記用具を持ち歩くことも、使途不明金を防ぐための1つの方法です。

 

〇友達と出かけたランチやお茶会で割り勘した支払い

友達とランチやお茶に出かけたときに1人ひとりが別々に会計をすればいいのですが、ときどき割り勘で支払いすることもあるでしょう。そのときの記録をせずに忘れてしまうと、使途不明金の原因になります。必ず支払った金額をメモしておきましょう。

 

〇子どもの部活やPTA関連のお金

支払ったことを忘れやすいお金の1つに、子ども関連のお金があります。保護者会などで部費やPTA関連のお金を支払うことはありませんか? すぐに領収書をくれる場合ならいいのですが、後から子ども経由で領収書を渡されると、場合によっては親の手元に領収書が届かないことがあります。筆者もそうなのですが、子どもが中学生以上で学校からのお便りをなかなか渡してくれないというご家庭は、こういったことが起こりやすいようです。そこで使途不明金を防ぐために、お金を支払った時点でメモに残しておくことをおすすめします。

 

家計簿で使ったお金を記録する習慣を

買い物をしたり、お金を支払ったりしたときは、必ずレシートや領収書をもらうのが使途不明金をなくす一番の方法でしたね。また、レシートをもらえない場合はメモ帳と筆記用具を持ち歩き必ず記録するか、スマホなどのメモ帳アプリに記録する、あるいは自分宛に使ったお金と用途をメールするのも得策です。

その他、もう1つ使途不明金をなくすためにやっていただきたいことがあります。それは、お金の使い道を記録するために家計簿を習慣化することです。現金で管理する分は特に重点的に、何にお金を使ったのかわかるようにしておきましょう。家計簿の費目は細かく分類しなくても大丈夫。食費、日用品費、衣服費、医療費など、自分が管理しやすい費目をいくつか作って、レシートとメモ書きを見ながら分類して金額を合計します。そして次の給料日の前日に、結果をチェックします。

 

【銀行口座から引き出した金額の合計】=

【引き出したお金から1ヶ月間に使った現金の合計】+【引き出したお金の残金】

 

上記の計算式のようになれば、使途不明金を防ぐことができた証拠。現金をしっかり管理できたということです。しかし、金額が合わないからといって、家計管理が失敗したわけではありません。使途不明金はゼロになるのが理想ですが、お金を合わせることだけに目がいくようになると、お金の使い過ぎを意識できなくなってしまいます。家計管理でもっとも大事なポイントは、無駄遣いをなくすこと。家計簿のお金をぴったり合わせることではありません。家計簿は、お金の収支を把握して使い過ぎをチェックすることと、使途不明金の有無を知る手段として活用してくださいね。

 

レシートのない買い物のときはすぐにメモ書きする、お金を別口座や別財布に動かしたときに記録することを習慣にすれば、使途不明金を減らしていくことができます。そして、使途不明金をなくす努力をしながら、お金の使い過ぎを意識できるようになれば、あなたもやりくりの達人になれますよ。がんばってくださいね。

 

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